小児歯科
歯並びやかみ合わせが悪いとどうなるの?
新生児のお口の中には虫歯菌(嫌気性菌)は存在しません。子供の虫歯は、幼児期(2歳半まで)に虫歯菌が大人から感染(特に口移しが危険)することによって起こると言われています。スキンシップや食器の共有、食物の噛み与え(口移し)など、感染の機会はさまざまです。
虫歯菌は一度感染すると「口腔内常在菌」となり、容易に排除することは難しい一方、幼児期に感染を防ぐことができれば、一生虫歯になりにくい歯になります。
しかし、幼児期の感染を防ぐことは容易ではありません。万が一感染してしまったとしても、大人がきちんとしたケアをしてあげれば、子供の虫歯のリスクを減らすことは可能です。たとえばきちんとした歯磨き、食事・おやつの管理、フッ素(※1)やシーラント(※2)による予防などです。
※1 フッ素とは、歯の再石灰化を促進し、酸に強い歯を作ります。さらに虫歯菌が酸を作るのを抑制します。
※2 シーラントとは、奥歯の溝を詰め物と同じ素材で埋めて虫歯を予防する方法です。奥歯の溝は非常に複雑な形をしているため、磨き残しのリスクがとても高いのです。また、生えたばかりの永久歯や奥歯は虫歯になりやすいため、、幼児期のお子様にはとても有効な方法です。
お子様の乳歯が生えそろう時期(6ヶ月~2歳半)、また、乳歯が永久歯に生え変わる6歳(中切歯)、8歳(側切歯)、9歳(犬歯)、12歳(第一小臼歯)の時期は、虫歯になりやすいため特に注意が必要です。
お子様の歯列矯正について
子供の歯や顎の骨は発育段階にあるため、大人に比べて歯列矯正がしやすいと言われています。歯や顎のバランスを調整しながら矯正することが可能だからです。
お子様の歯列矯正をお考えの方は、顎の骨が成長する8歳~12、3歳(個人差あり)の間に行うのが最適です。
当院での小児治療の進め方
とにかく歯医者に慣れてもらう!
初めての場所、初めて見る器具、初めて会う人。
お子様にとっては、そのほとんどが初めての経験で、恐怖を感じています。
当院では、まずはお子様に歯科に慣れてもらうため、診療器具や診療チェアーのことをお子様にわかりやすく説明し、安心して治療を受けて頂ける環境を作っております。
まずは一人でチェアーに座れるようになることを目標にし、徐々に治療を進めていくようにしています。