口腔外科

交通事故にあったり、転んだりぶつけたりなどのケガで歯が破損することを「外傷歯」といいます。
外傷により万が一歯が抜けてしまっても、あきらめずにすぐに歯科医院にお越しください。
 
歯が折れたり割れたりして復元不可能な場合は、インプラントによ る治療をおすすめします。

親知らずって?

親知らずとは

親知らずとは、前歯から奥に向かって8番目にある歯で第3大臼歯とも呼ばれます。一般的には18~22歳頃に生えてきますが、まれに30~40歳頃に生えてくる場合もあります。

親知らずは抜いたほうが良い?

現代人の顎の骨は進化して小さくなってきています。しかし歯の大きさは昔とあまり変わっていません。ですから、一番最後に生えてくる親知らずは、スペースが狭く、正常に生えてこない場合が多いのです。
一部だけ頭を出していたり、斜めに傾いて生えていたり、顎の中で水平になったままだったりします。このような状態だと、虫歯や智歯周囲炎を引き起こしたり、歯並びの悪化や顎関節症の原因になることもあります。

また、下の親知らずが正常に生えてこない場合、かみ合わせが悪くなり、正常に生えている上の親知らずにまで影響を及ぼすことがあります。このような状況の場合、親知らずは抜いたほうが良いでしょう。上下とも他の歯と同じように正常に生え、歯磨きや歯並びにも問題がない場合は、無理に抜く必要はありません。

親知らずを抜く場合は、抜いたあとの骨の骨の回復を考えると、できるだけ早い方が良いでしょう。また、抜く時期が遅くなる(35歳以上)と、歯茎の中で、親知らずと骨が癒着してしまう恐れもあります。

抜歯にかかる時間は、骨との癒着がない場合は5分程度で済みますが、歯が骨の中に埋まってしまっている場合などは難しく、若干時間がかかる場合もあります。

親知らずを放置していると

▼親知らずは磨けません!

どんなに一生懸命磨いても、親知らずには歯ブラシが届かないのです。したがって、虫歯や歯周病になる可能性が高くなります。

 

▼虫歯の原因になります!

汚れがたまることによって、親知らずもその手前の歯も虫歯になります。

 

▼炎症を起こしやすくなります!

親知らずが生えてくるスペースがない場合には、変な方向に向かって生えてくることが多く、歯肉がかぶったままになり炎症を起こしやすくなります。

 

▼歯周病の原因になります!

磨けないために汚れがたまり、口臭の原因となります。

 

▼歯ぐきを噛みやすくなります!

上の親知らずが生えてくると下の歯ぐきを噛むようになり、炎症や腫れの原因となります。

 

▼手前の歯の根を溶かします!

手前の歯の根を押した場合には、その押された歯の根は溶けてしまう場合があります。

 

▼歯並びが悪くなります!

親知らずが手前の歯を押すことによって、歯並びが悪くなる場合があります。

 

▼顎関節症になります!

親知らずが手前の歯より出てくると、顎の動きを邪魔し、顎関節症を引き起こします。

 

▼顎の骨折の原因になります!

親知らずが顎の深いところに埋まっていると、転んだり殴られたりなどして外から力が加わった場合、顎の骨を骨折することがあります。